2010/10/26

歳も歳なので

先週の月曜
Mさんがそろそろ誕生日なので さぁどーしようか ということで
ここ最近は肉焼いてフォアグラのせて ワイン開ける
という イージーな行事だったのだが
なんと最近は肉がしんどいと言う 重い赤もしんどいそーだ
和食食べに行きますか? ときくと
OK とのこと

しかし 何年も夜の外食をしていないので 店を知らない
キッチンスタッフ矢野氏に聞くと 「寿」という店を薦められたので
 そこで決めた





最近手荒がひどいので昼間のうちに皮膚科に
タバコをやめてから一年半 すこぶる調子がよかったのだが
またアレルギーが出てしまった
タバコとアレルギーの因果関係を先生に尋ねると
「あるんじゅなーい がははは」という答えにズコーとなってしまた

病院近くの鶴鶴で夜に備えて昼は軽くうどんの持ち帰り

昔と変わらない 割り箸袋のデザインが美しい
開店同時に持ち帰った天ざる 非常においしい
パスタで言えばディチェコタイプ 表面ザラッで よくからむ
でもコシは十分にあって 子供が食べれるか心配するほど


小学生のころ よく山越の鶴鶴に持ち帰りのお使いに行った気がする
これは 我が母校 勝中の向かいのほう
これではビールが進まないので 1本で終了 夜に備えて よいスタートだ

そして 夜の部 寿 
個室を予約して 6000円のコースでおねがいした


マコモダケのワンスプーン フカの湯ざらし
マコモダケうまい キャビアが乗ってる
フカは臭みがまったくなく驚いた



箸が汚いけど 子供が小さいのでこんなもんです
左から
A4和牛タタキ 大トロ漬け ひらめ イカ ウニとカツオ
タタキは分厚すぎて噛み切れないほど
大トロの漬けは驚くほど美味 スジは皆無 これは宝物のように大事に食べた
ヒラメは南予人が好きそーな ゴリゴリカチカチで自分は苦手
イカはもっと食べたいほど 香りも食感もすばらしい
カツオは もちっとした ベストなもの ウニとも合うもんだ



ビールのあとに日本酒を頼もうと思って お酒のメニューをお願いしたら
ふすまの向こうから大将の声が・・・
「おすすめしてあげてよ」
「すずねでいいですか?」
「すずねでいいよ」
ということで 自分はオススメはなるべく受け入れるようにしているので
じゃそれでとお願いした
「少し白濁していて 発砲している」というので
日本酒の前に挟んでもいいかなと思ったのと
自分はマッコリっぽいのを想像していた
がしかし これが甘い 甘すぎる アルコールは5%と低い
これは絶対に甘いと客に伝えるべきだし
最初のドリンクを座ったとたん「生二つ」という客にもススメるべきじゃない
お酒が苦手な人専用ですね ラベルみたら一の蔵酒造ということで ズコー
甘くてとても飲めないので持って帰って カシャっとしました

あとから来た隣の部屋も薦められてたんで 
お客さんを選んでないみたいです

日本酒は 久保田 天狗舞 八海山 〆張鶴 と都会ではかなりベタなラインナップ
なつかしいので〆張鶴頼んだら 切らしていて残念

で結局この日は小富士超辛口にしときました


















フグ よい歯ごたえ


ユリ根饅頭 伊勢えび アワビ

ユリ根にはセルフィーユの素揚がしいてあって よい香り

伊勢えびは丁寧に焼かれていて 身離れよく 食べやすい 香ばしい

アワビ 柔らかい 肝ソースは上手としか言いようがない ソースをバケットにつけるとウマイ

マナガツオ西京漬け フグのにこごり 銀杏 サルサソース 豆腐の味噌漬け
ピリ辛のトマトソースは うーーーん・・・

土瓶蒸し ハモのいいダシが出ていた
大きめのマツタケが半分入っていて贅沢

さんまとマツタケの炊き込みご飯だけ写真をとれなかった
思わずがっついてしまったからだ
まつたけがたっぷり入っていて すんげーいい香りでした

フルーツのゼリーよせ ズコー
若手はもうちょっとがんばらんと
このデザートと 大将の料理ではつりあわんですね

料理はとても太っ腹で お得感いっぱいで 大満足
月曜なのに満席で 人気みたいですね
 



ということで good night

2010/10/16

飲みすぎはいけんよ

数年前 八坂と三番町の交差点にQPという居酒屋があったのをご存知の方はいるだろうか
肩書が監獄居酒屋みたいな感じで 店に入ると手錠をかけられて席に連行されるのだ
大人数で入ると代表者だけが連行されるという残念仕様で
出来て半年ほどで撤退した レアアイテムだ
実はというほどでもないが 実は当時行ったことがある
店の飲み会だった

料理の名前が面白かったり バイトの子がおもしろかったり
変なショーがあったような気がする

我々が飲んでる 傍のフロアが あまり上品でない人たちで
暴れたり グラス割ったり
まぁ最終的に通路で2人ほど吐いてしまった

「あぁ これはお手上げだ どーしよーもねぇ トイレ行けよなぁ」

と思ってたら それより早いかのタイミングで ホールスタッフが
トランシーバーでゴニョゴニョやってる
とゴニョゴニョ言ってんなぁと思う前くらいには
お掃除クルー3名が猛ダッシュでかけつけて あっというまに汚物を片付けたのだ
大袈裟に言えば 汚物の匂いが立ち込めるより早く 汚物は消えていたのだ
F1のピットクルーを想像してもらいたい そういうことだ
完全に役割分担がされていて それぞれが ゴルゴ並みのプロだったのだ

まぁちょと大袈裟すぎるけど 僕が大袈裟になるにも 理由があるのだ

オレはピットクルーではないし 当店はピットストップを想定してないし だから道具もない
だからピット作業には時間が大幅にかかるし それを行うクルーは僕だけで
「なんて手強い現場なんだ」
という だれもが心折れる現場を
完全に プロフェッショナルに オレは処理したのだ 
昨日のピット作業は1時間半かかった 
QPは5分以内だった
そういうことです 
飲みすぎはいけんよ

2010/10/14

就職氷河期とカフェブーム

僕は大学を出ていて そのことは親に大感謝なんだけど イマイチ優秀ではなくて
就職でドロップアウトしてしまった 
10年前の東京はカフェブームで就職氷河期だった
僕のようにドロップアウトして飲食の道に進んだ人も多いんじゃねぇの?
ってのが僕の今日の持論で 

80年代最後の残党で 最後のヤンキー世代で
ギリガンダム世代で 
ポストモダンの残り香がかすかに漂っていて
渋谷系でオルタナでukロックで
エヴァ実体験世代で
ボッサ世代で FREESOULで
かなりのキモさなので
客観的に30半ばはヤバイとおもう

こんな過酷な時系列なので
だからこそカフェブームで
まぁタフな世代の息抜きであり
自分探し大好き世代の支持も無視できない

就職活動もうまくいかず さぁどーしよーか と思ったとき
カフェをしよう と思ったのがこの職種に飛び込んだきっかけだった

まぁしかし オレはタフで酒がガソリンだったから ファンシー雑貨みたいな店には興味が無かった
女子を誘うときは別ということは言うまでもない

カフェでコーヒーを飲むことはなかった コーヒーは喫茶店でのんだ
喫茶店にはビールが無い 喫茶店なら西荻窪のどんぐり舎によく行ってた 家が近かった
あのおじいさんももう元気では無だろう

カフェはニドカフェとヌフカフェが好きだった
ヌフカフェは当時近かったので何度か行ったがニドカフェのほうが好きだった
ニドカフェにはジダンのポスターがはってあった
どこの女子があのポスターを見て喜ぶのか!
喜ぶのは男だけだ ファンシーさはかけらもない
若かりしジャンギャバンがペルノーを飲んでいる姿が見えてくるようだった
ニドカフェはそんなところだった

僕は結局 カフェのほうには向かわず 今の自分がいるのだけど
この店を出して すぐくらいに 花園町にカフェ・カバレができて
ああ タフ系フランスカフェに手を出さなくてよかった と思った
偽者に出番はない 本物がそこにあったから

先日の月曜に息子と2人でカバレを再訪したんだけど
やっぱりいい空気が流れていて いい音楽がいい音でかかってる
子供が小さくて苦労するけど サービスの男性がよくしてくれて助かった
そしたら今日チャパクアに食べに来てくれてて そういうのは素直にうれしい
自分の顔がなぜ割れてるのかはナゾだが
変態っぽい自分の顔が覚えられやすいことは自覚している

さぁ洗い物してかえらんといけん