鮎といえば魯山人
獲って3時間以内でなけらば、佃煮にでもしたほうがマシと言い切るほどの鮎好き
魯山人といえばトゥール・ダルジャンでの話しである(トゥール・ダルジャン=鴨の殿堂)
トゥール・ダルジャンにわざわざ お気に入りの薄口醤油と粉わさびを持って 出かける話だ
発炎筒持参でサッカー場に乗り込む感じか
正気ではない 最初から醤油で食べる気なのだ しかも自慢気に しかも粉わさびって・・・
「焼き方が気に入らない 鴨肉のカスに美味い汁をかけているに過ぎない」と言う
(多分、魯山人は勘違いをしているようで
食べる用の肉とソース用の他の部位をごっちゃにしている。
食べる肉は元々魯山人好みの、彼の言う半熟状態のはず)
魯山人は自分は鴨の大家と嘘をついて 鴨肉を半熟に焼かせて 醤油とワサビと酢で食べた→自画自賛
そして ぶどう酒が気に入らないからと 上等のブランデーを要求→さすがに上等だと舞い上る
そして トゥール・ダルジャンのマネージャーに上等のブランデーをプレゼントされるんだけど
「プレゼントだからと言って、いい気になって飲むのは日本人の恥だ」とキリッとして見せるわけで
まぁツッコミどころが満載なんだけど
そこの文化とルールは守らんとね。
「料理屋で、身銭を切って食べるのになんの遠慮がいるものか。こちらがお客だ。」らしいです。
この話を知って以来 魯山人に良い印象はないんだけど 昔の人だしね 大目にみんとね
魯山人には 決して 日本文化以外を理解することは 絶対に できない できなかった
数年前 土曜の20時 満席状態の時のこと 男性と女性の2名が4人掛けテーブルに座って
ホットーコーヒーを二つ注文した 注文はそれだけ そのお客さんですべての席が埋まった
(コーヒーだけならカフェに行ってくれよ っていうのが本音です でもしょうがない)
しばらくすると 男性が女性一人をテーブル席に残して カウンターに移動してきました
テーブル席の女性は一人で何か書類に書き込んでいます。
どーも様子がおかしいので男性のほうに聞いてみると
「今から面談をするんで 女の子にアンケートを書いてもらってるんだよ 目の前にいるとアンケート書き辛いっしょ?」
店内はかなり賑やかで 周りはお酒を飲んでる人達ばかりです。 アンケート書き辛いっつーか アンタここ居づらくね? 変わった人だなと思いつつ
「ウチはイタリア料理屋なんですよ 料理やお酒を楽しんでもらう場所です 面談だけに利用されるのは困ります」
「コーヒー頼んでるんだし 客でしょ 自分の店では そんな風にお客様を選びませんよ」
どーも美容室を経営しているらしい
「ウチはイタリア料理屋です じゃ焼肉屋で面談するんですか? 似たようなもんですよ」
我ながら極論だね こりゃ
「ここはパブリックスペースだろ? パブリックスペースは客が自由に使っていいんだぜ?」
この人 「パブリックスペース」がお気に入りでした そのパブリックスペース概論が間違っとるよ
最低限のルールとマナーはあるでしょ
郷に入れば郷に従え 謙虚な気持ちは大切ですよね
最後に美容室経営者の捨て台詞
「三ツ星レストランならこんなことしない。 田舎って なんだかなー」みたいな事言ってた
「そんな三ツ星レストランあるんですか?」と僕
「あるよ」彼
どんな理由で星がつけられているのかと・・・
その三ツ星概論間違っとるよ